
【野蛮連隊】騎兵運用要項
「俺たちにはこれしかないんだ。
だから誰が何と言おうが、こいつは最強の戦車なんだ」 ――ある兵士の呟き
野蛮連隊における騎兵運用の要は、索敵・探査能力に優れた生体騎兵と
大火力・重装甲を有する軽戦車、アーマード・センチネルの連携にある。
前者が叩くべき敵を探し出し、伝令となって所在を伝えるや
頼もしき駆逐猟兵(ハンターキラー)たるセンチネル二足歩行戦闘車は
生体騎兵には成し得ぬ大火力を以て憎むべき敵を殲滅するのである。
野蛮連隊におけるセンチネルの役割は純然たる衝撃力にある。
快足を利して敵機甲部隊の背後や側面を突き、無理矢理を通り越して
無謀な改造により搭載されたラスキャノン、ミサイルランチャー、ヘヴィスタバーの弾雨を叩き込む。
野蛮連隊仕様のアーマード・センチネルの過剰武装は
出撃後の補給をほぼ想定していない結果である。彼らは生体騎兵の先導のもと
一度出撃するや、補給休憩その他いかなる理由があろうとも
目標を撃破するまで帰還することはない。
故に長期に渡って無補給で火力を維持するために
主武装、予備武装、補助武装をも搭載した小型トーチカとでも言うべき改造が施された。
されど強引な改造は破綻を孕み、搭載された武装は戦場ごとに1種類のみ使用可能とされる。
複数の武装を同時に使用せんとした場合本来の仕様にない操作を命じられた機械精霊は硬直、行動不能に陥るのだ。
ハッチ上部に搭載されたヘヴィスタバーに至っては銃身の旋回すらままならず
ほぼ命中は見込めない、威嚇専用のハリボテとの批判を招いている。
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